« 贋作の贋作第二弾 | トップページ | 娘の贋作 »

芸術写真の世界展@日本橋三越

結構前に見た展覧会ですが、自分なりにいろいろ感じるところがあったのでメモ。
**
日本橋三越の「芸術写真の世界」展。
石内都さんのフリーダカーロの遺品の写真、鈴木理策さんの熊野の写真などなど。
かなりわたし好みのラインナップ!というかよくぞここまでビッグネームをそろえて
展覧会(というか販売会)をしたなあと。
とにかく最終日足を運んでおこうと日本橋三越へ。
これがもう、とにかく不思議な空間で。
どう不思議かというと、これだけ有名どころの作品を持ってきているのに(バイヤーの人、たぶんかなり若い人だと思う)照明なんかまるで気にしていないw
迫力ある大判プリントがどーんどーんと天井ぎりぎりで(百貨店なので天井高があまりない)グレア全開で展示されてるんですよね。
ああ、こんな風に展示しなくても・・・と若干、胸を痛めつつ展覧会をざっと一周。

改めて、セレクトセンスは素晴らしいな、と。
あと、自分にとっては不思議だったのは展覧会のタイトルですよね
「芸術写真の世界」展。
芸術写真の世界かあ。
でも、同じフロアの様子を見て、ハッとしたんですよね。
ああ、ここ百貨店のインテリアフロアだって・・・。
百貨店ってむかしから内装部みたいなところがあって、
社長室のインテリアとか、個人でもお金持ちの人のインテリアとかをやってたんですよね。
お金持ちの人が社長室やリビングとかに飾る絵とか壺。その文脈としての写真作品。
でも今までのとちょっと違うから「芸術写真の世界」。
外商からいろいろなものを買う百貨店ユーザ(お金もちおじさまおばさま)が
「ん~、芸術ね~」
というときの
「芸術」
みたいなもの、と解釈しました。
いつも自分はアート作品を美術館やギャラリーで見ていて
その雰囲気で見ると、今回の展覧会はめっちゃ違和感を覚えたわけですが・・・
いろいろ考えて、ハっとしたのです。

私、井の中の蛙かも


実際に調べてみたわけではないですが、
百貨店やフツーの画商から買っている人たちの方が
美術のマーケットとしては大きい(気がします)。
とすると、
普段、アートはほぼ見てるだけ。
「展示がいまいち」
とか

(いくつか作品は持ってるが)そんなに身銭を切ってない私が言えるかーーーとも思ってしまったのです。
なんだかいろいろな思いが錯綜して、
普段、展覧会に足を運んでいる自分のアイデンティティ?を揺さぶられるような展覧会だったのでメモしておきました。

***

石内都さんのフローダカーロの遺品を撮影した写真集。
とにかく色が素晴らしい。遺品から伝わる存在感みたいなものがヒリヒリ伝わる。
素晴らしい写真集です。資生堂ギャラリーで開催された展覧会に足を運ばなかったことを激しく後悔しております。。

鈴木理策さんの熊野の写真集。ネタバレになってしまいますが、雪の「白色」がハレーションを起こして、次にページにおさめられている写真が死ぬほど好きです。
編集の妙も味わえる、傑作写真集だと思います。

|

« 贋作の贋作第二弾 | トップページ | 娘の贋作 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 芸術写真の世界展@日本橋三越:

« 贋作の贋作第二弾 | トップページ | 娘の贋作 »