「月世界」から、トーマス・ルフ展を振り返る
展覧会で見た作品で印象的なものはたくさんありましたが、このJPEGシリーズの巨大プリントは、「写真を見ること」の意義を深く深く考えさせられた作品でした。
特にこのツインタワーの作品は、杉本博司さんの作品を思い出させることもあり、かなり印象に残りました。
調子にのって、こんなことまでしてしまいましたw
(お行儀悪くてすみません)
このツインタワーの作品、杉本さんの著書「苔のむすまで」の表紙にも使われています。
代表作の一つでしょうね。
で、今更ながら「ルフ展」の感想など。
当日、急に午後の休みをとることになり、どこの展覧会に行こう?と考えて、ふと思いついたのが「ルフ展」。この肖像写真のイメージしかなかったので、いったいどんな展覧会なんか、予備知識なく行ったのですが、これがめっちゃ面白かった!
先ほどのJPEGシリーズもそうなのですが、新聞の作品やら、肖像写真のシリーズやら。
見ること、見えることとは何なのか、写真とは何なのかを、巨大サイズで直感的に訴えている。
いや、実はあまりに展覧会がよかったので、帰りにカタログも見たのですが、これが驚くほどに印象が違っていて。これほどまでに「作品のサイズ」がもたらす効果を実感できる展覧会も珍しいのでは?と思うぐらいでした。
展覧会の意義?みたいなものを直感的に分かるのはJPEGシリーズかな、と思うのですが、見ていて美しくて美しくてうっとりしてしまったのが、宇宙の写真。特に、思わずポストカードまで買ってしまった土星の写真。
この写真の巨大マグネットが、表面の処理がめちゃめちゃ美しくて、買っておけばよかったと思った逸品でした。
この展覧会、グッズがかなり気合いが入っていて、かなり胸熱でした。
例えば、このレターパッド。全部並べて張り出すと、ルフサイズの作品になるというもの。
あと、これは受注生産の商品らしいですが、ルフサイズ(超巨大)なレジャーシート。
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 運慶展@東京国立博物館へ行って来ました(2017.12.11)
- 娘の贋作(2017.10.25)
- 芸術写真の世界展@日本橋三越(2017.10.24)
- 芸術の秋。贋作の贋作を作りました(2017.10.09)
- 杉戸洋 とんぼとのりしろ展@東京都美術館(2017.10.04)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント