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リチャード・ブローティガン「アメリカの鱒釣り」読書会でした

久々のブログ更新。
展覧会とかもぼちぼち足を運んでいるのですが、あれやってから、これやってからとウダウダしている間にだいぶ時間が経ってしまいました。。
ボケっとしていると書き忘れてしまうので、まずは週末の読書会のことを。
2か月に一遍の読書会、今回の課題図書はリチャード・ブローティガン「アメリカの鱒釣り」でした。

しばしば、名前は聞くんですよ。リチャード・ブローティガン。

故森田芳光監督が好きだったとか。
村上春樹、柴田元幸先生が影響を受けたとか。
小沢健二さんが好きだとか。
でも、なんだか読みそびれてしまって。
で、今回、えいやっと読むことにしました。
・・・さっそく読み始めたんですが、これがなんだかワケが分からない。
ところどころ好きな短編もあるのですが、読むのが大変。
全体的には「???」という印象で。
最後に、訳者藤本和子さんのあとがきを読んだら、「ええええ」そうだったの?!
と目から鱗がポロポロと落ちました。

「ちんちくりん」の足がないのは、メルヴィルの「白鯨」だったの?!
とか
延々と釣りのことを書くのはヘミングウェイだったの?!
とか
全部ではないけれど、かなり好きになりました。リチャード・ブローティガン!
私は新潮文庫版で読んだのですが、柴田元幸先生の解説がまた素晴らしくて。
読むのであれば新潮文庫版を絶賛おすすめいたします。

個人的に好きなモノをメモしておきます。
・『アメリカの鱒釣り』の表紙
・木を叩いて その2
・クールエイド中毒者
・ネルソン・オルグレン宛<アメリカの鱒釣りちんちくりん>を送ること
・クリーヴランド建造物取壊し会社
クリーヴランド建造物取壊し会社とか、こういうのホント好きなんですよね。シュールで。
以前「ふりだしに戻る」で、建物の中で、戦争の訓練したり、不思議なシーンがありましたけど、あれに通じる面白さがあります。好き。

で、Amazonのレビューで比較的評価が高かった「愛のゆくえ」も読んでみたのですが、これがまた「アメリカの鱒釣り」とは全く違う。かなり読みやすい。まっとうな(失礼)長編小説です。

図書館、美女・・・村上春樹ファンにはたまらない設定でした。友人はこの小説を読んで既視感覚えたと言ってますが、そのとおり。「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」はこの小説から多くのヒントを得ている気がします。
春樹ファンには「愛のゆくえ」もおすすめです。


冒頭の写真は、今回の読書会に合せて作ったクッキーのプレート&ブローティガンクッキー。プレートには本の中表紙に登場する鱒の絵(本人が描いたもの?)を描いてみました。うん。なかなか雰囲気出てると思う←自画自賛。
次回は11月「ハックルベリーフィンの冒険」を取り上げます。

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