リチャード・ブローティガン「アメリカの鱒釣り」読書会でした
しばしば、名前は聞くんですよ。リチャード・ブローティガン。
故森田芳光監督が好きだったとか。
村上春樹、柴田元幸先生が影響を受けたとか。
小沢健二さんが好きだとか。
でも、なんだか読みそびれてしまって。
で、今回、えいやっと読むことにしました。
・・・さっそく読み始めたんですが、これがなんだかワケが分からない。
ところどころ好きな短編もあるのですが、読むのが大変。
全体的には「???」という印象で。
最後に、訳者藤本和子さんのあとがきを読んだら、「ええええ」そうだったの?!
と目から鱗がポロポロと落ちました。
「ちんちくりん」の足がないのは、メルヴィルの「白鯨」だったの?!
「ちんちくりん」の足がないのは、メルヴィルの「白鯨」だったの?!
とか
延々と釣りのことを書くのはヘミングウェイだったの?!
とか
全部ではないけれど、かなり好きになりました。リチャード・ブローティガン!
全部ではないけれど、かなり好きになりました。リチャード・ブローティガン!
私は新潮文庫版で読んだのですが、柴田元幸先生の解説がまた素晴らしくて。
読むのであれば新潮文庫版を絶賛おすすめいたします。
個人的に好きなモノをメモしておきます。
・『アメリカの鱒釣り』の表紙
・木を叩いて その2
・クールエイド中毒者
・ネルソン・オルグレン宛<アメリカの鱒釣りちんちくりん>を送ること
・クリーヴランド建造物取壊し会社
クリーヴランド建造物取壊し会社とか、こういうのホント好きなんですよね。シュールで。
以前「ふりだしに戻る」で、建物の中で、戦争の訓練したり、不思議なシーンがありましたけど、あれに通じる面白さがあります。好き。
で、Amazonのレビューで比較的評価が高かった「愛のゆくえ」も読んでみたのですが、これがまた「アメリカの鱒釣り」とは全く違う。かなり読みやすい。まっとうな(失礼)長編小説です。
図書館、美女・・・村上春樹ファンにはたまらない設定でした。友人はこの小説を読んで既視感覚えたと言ってますが、そのとおり。「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」はこの小説から多くのヒントを得ている気がします。
春樹ファンには「愛のゆくえ」もおすすめです。
冒頭の写真は、今回の読書会に合せて作ったクッキーのプレート&ブローティガンクッキー。プレートには本の中表紙に登場する鱒の絵(本人が描いたもの?)を描いてみました。うん。なかなか雰囲気出てると思う←自画自賛。
冒頭の写真は、今回の読書会に合せて作ったクッキーのプレート&ブローティガンクッキー。プレートには本の中表紙に登場する鱒の絵(本人が描いたもの?)を描いてみました。うん。なかなか雰囲気出てると思う←自画自賛。
次回は11月「ハックルベリーフィンの冒険」を取り上げます。
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