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村上隆の五百羅漢図を見てきました

いやー、やっとこさ見てきましたよ。村上隆の五百羅漢図
結論から言うと、すごくよかったです!
村上隆ってあまり好きではないのですが、これは好き嫌いを超えて
圧倒的に素晴らしいって思える。
そういう「普遍性」みたいなものを獲得してるのがホントすごいなと思いました。
いや、恐れ入りました。村上隆殿
保育園のお迎え時間が迫っていたのでホント駆け足で見たのですが
それでも心にぐっとせまるものがあって。
それはやっぱり「苦しみ」と「救済」なんですよ。
ここにあるのは、現代美術の作品ではありますが、題材自体は、ほんと古典。
もうずっとずっと昔から、人間って「どうしてこんなに苦しい思いをしなくてはならないんだろう」「どうしたらこの苦しみから解放されるんだろう」そんなことを考えてきた。
そういうのが、あの巨大な作品群を前に理屈を超えて、絵で伝わってきて。
自分自身のことに照らし合わせてみると
「苦しいのって、自分だけじゃないんだな」「むかしの人もこの理不尽な苦しみから解放されたいと思ってきたんだな」って直感的に伝わってきて。
この作品を震災後に作ったということも踏まえて、何だかとても感動してしまいました。
いや、村上作品に救済されてしまいましたw わたし。
会場内には意外と年配の方が多く、むしろ年配の方の方が熱心に見ていらしたのも印象的でした。
お土産にカタログを買ったおじいさまが
「いやー、これは素晴らしいね。」
とため息まじりに言ってましたね。
うん。むしろ、年を経ていろいろ経験してきた人の方がこの展示ぐっとくるかもしれない。
(技法は新しいけどね)
そういう意味でもやっぱり村上隆、すごいなーと思いました。
今回の展覧会では五百羅漢図以外の作品もとてもよくて。この達磨の絵もよかったなあ。

ちょうど、山下裕二先生+赤瀬川原平さんの「雪舟応援団」を読んでいたタイミングだったので思い切りシンクロしてました。
その前の山口晃さんの「ヘンな日本美術史」(傑作)、森村泰昌さんの「美術、応答せよ」(傑作)にも雪舟の話が出てきていて。やっぱりねえ。現代美術やってると、この道(雪舟)を通るんだなあと実感しました。
つづけざまに3つの作品を読んだのち、村上隆の作品も鑑賞して、三点測量ならぬ
四点測量(しかも超豪華なメンツ)ができて、いや至福至福。
展覧会では、辻先生との問答コーナがありまして。これも大変面白かったです。本にまとまってるらしいのであとで読まなくては。。

ド派手な作品が多かったけど、自分的に一番気に入ったのはこの「円相」をテーマにした作品。写真だと分かりづらいのですが、ドクロのエンボス加工がしてあります。
このドクロの感じ。。布石としては、「タイムボカン」か。でも
小谷元彦さんの「胸いっぱいの愛を」(かなり好き)や、会田誠の「ザク 戦争画リターンズ」(元ネタは藤田のアッツ島玉砕)等も連想させて、このあたりがすっごく村上隆的だなあと思いました。
※会期は3/6まで。ラスト3日間は早朝から深夜まで美術館をあけるそうです!

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