ベルばら手帖を読んでみました
以前からずっと気になっていた湯山玲子女史の「ベルばら手帖」を読んでみました。
だって、オスカル自らアンドレをベッドに誘っているし、ベッドシーンやレイプ(未遂だけど)もあるし。当時(というか今でも)かなり画期的なマンガというくだりを読んで、これはやはり再読したいと、地元図書館で借りてきました。
完全版というのがあるんですねー。当時のカラーページも再現してて、本も当時のコミック版よりもおおきめ。池田先生の華麗な絵が堪能できるというものです。
※これを収蔵している中野区の図書館GJ!
で、とりあえず完全版の4巻まで読み終えたのですが、新たな発見多し!個人的には、オスカル=男っぽいというイメージだったのですが、再読すると、オスカルの女性ならではの視点がすごく上手に描かれてる。男っぽいというより、「ハイブリッド」なんですよね。このさじ加減が絶妙で、さすが池田先生だなあと思いました。
あと、こんなセリフあったんだと驚いたのが、デュバリー夫人(国王の妾)に対するオスカルのセリフ
「国王陛下はもう62…あなたの権力は、その国王の老齢の上に立っているもろいものだということがおわかりにならないか!?」
ひえー。オスカルの言葉鋭いわー。
でも、オスカルに指摘されて改めて「そうだわ。。国王陛下ももう62歳」などと考えるデュバリー夫人も相当なアホだと思うのですが。。
まああとは首飾り事件のジャンヌですよね。自分の印象ではそれほど沢山登場する人物ではなかったのですが、4巻まで出てくる出てくる。そして彼女のずる賢さにほんとあきれるというか。いや、貧乏人の娘がここまでやれたら女としてはホントあっぱれとさえ思いました。
あとはやっぱりアントワネット。天真爛漫で正直で楽しいことが大好きなアホ娘がホントかわいくて。満たされない気持ちをパーティやばくち、ドレスやオシャレで埋めようとするというのも、大人になって贅沢できるようになって初めて共感できるくだりだし。
あとアントワネットが母親になることで女性としても女王としても成長したり、オスカルもフェルゼンとの恋や時代の流れ、思想の影響を受けて成長していく姿を見ると、これはいろんなタイプの女性の成長物語としても読めて、やっぱり面白い。
よしながふみ先生曰く「ベルばらは何回読んでも萌えのポイントがある」とのことですがホントその通りだと思います。
あ、ベルばら手帖を読んで知ったのですが、よしながふみさんってベルばらの「コミック」「アニメ」「ヅカ」の全部のファン(しかもコアなファン)らしいです!同人誌時代もベルばらのを作っていとか。。読んでみたい!
続いて、今週5~8巻も読む予定なので、ホント楽しみ。。
しかし、べルばら手帖やらベルばらやら読んでいたら、頭の中がロココになっていまって。なんだかラデュレのケーキが食べたくなってしまったので、買って来てしまいました。
イスパハン!
久々に食べましたが、ホントに「乙女」をそのままケーキにしたような傑作スイーツですね。薔薇の香りいっぱい。ライチや木苺の甘酢っぱさ、クリームやマカロン部分の甘さとのバランスが絶妙であっという間に完食してしまいました。
※イスパハンと言えばエルメも有名でしが、私は本家(エルメはラデュレ出身)のラデュレのものが好きですねえ。
次回はぜひティーサロンで食べたいなあ。
コミック5巻セットの装丁は、確かバクチクさんのアルバムジャケット、楠本まきさんの装丁等をしていらっしゃる秋田和徳さんによるもの。
制作の過程は秋田さんのブログに掲載されています。
あとアニメ版も出崎統さんが監督しててホント素晴らしい作品です!
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