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ブルーシート@豊島区 旧第十中学校 グラウンド

先週の日曜日、ファミリーサポートのSさんに子どもを託して「ブルーシート」@豊島区 旧第十中学校 グラウンドを観てきました。大好きな飴屋さんのお芝居、しかも昨年の岸田戯曲賞の受賞作ということで、気合いを入れてチケットとって、さむーい中、豊島区 旧第十中学校グラウンドで見てきましたよ。
結論から言うと…
原発やら震災やら驚くほどにストレートに表現されていたし、いいお芝居なんですが、自分としては感動のピントが合わなかったというか、合わせられなかったというか。いや、いい台詞も、いいシーンもたくさんあって、ドキュメンタリーとしてはほんと素晴らしいし、実際私は感動して泣いてしまったのですが、これが岸田戯曲賞にふさわしい作品かというと疑問だなあと。高校演劇としては超一級だと思いますが。。
若干モヤっとした気持ちで会場を後にしました。


で、お芝居の後、このモヤっとした気持ちは何なんだろうなあと考えていまして。
自分なりに考えたことをつらつらと書いてみたいと思います。
・震災から既に5年経過して、若干震災の記憶が薄れつつあるなかこのお芝居を見ても何かピンと来ないなあ
・いや、震災酷かったし、それは記憶として薄れさせてはならないんだけど、それでも
私は実際、東北の震災の惨状は見ていないし
・そこに、当事者をここに連れてきて震災をテーマにしたお芝居を見せられても、心のフォーカスが合わせられないというか
・さりとて、いわきで実際にお芝居を見た人は絶賛していて、この違いはなんなのか?
で、このあたりからハっとして
・基本的にこのお芝居って、例えば、チケットをとり、宿をとり、わざわざ新幹線に乗って。そしておそらくは事前に震災のこと、今の現地の様子を調べて、現地(いわき総合高校)およびその周辺に身も心も置いた状態で、それでこのお芝居を見ることで完成されるのではないか
・いわきで見た人、豊島区 旧第十中学校で見た自分とを想像上で比べてみて、やっぱりそのあたりが決定的に違うのではないかと思いました。
あのお芝居に出てきた元高校生たちって、自分とはくらべものにならないぐらいしんどい経験をしてきた人たちで、その人たちをわざわざこちらに呼んできて、お芝居を見る。
なんというか、自分から見ると彼らの方が、自分よりも高貴な人なんですよ。
そういう人をわざわざ呼んでいる。本来、私たちがそちらまで出向いてお芝居を見るべきなのに。
そもそも自分は。。
自分は震災の直後も、震災から5年経過した今も、あんまり東北の復興支援ってやってないんですよ。例えば、時間を見つけて、東北に出向いて、何らかの支援をする、そういうこともすべきだと思うのですが、やってない。
やってないんですよ。


そう。ずっとこっち(震災の被害を受けてない側)の人間なんですよ。
なので、本来このお芝居は傑作だと思うのですが、それは、私が向こう側(被災地)に寄り添うような、心を寄せるような、ちょっと言葉は違うかもしれませんが、ひざまずくような。。
そういう気持ちがないと、傑作にはならないような気がしました。
あと、今回の再演ではおおもとの脚本をベースとしつつ、お芝居の上演後の時間が経過し変化した高校生たちが結構キーポイントになっていたのですが、やっぱり、初演を見てないと、その「変化」みたいなものもしみて来なくて。
自分としては、そのあたりがモヤっとした原因なのではないかなと思いました。
後日、このお芝居を一緒に見た友人から岸田戯曲賞の選評が書かれたサイトを教えてもらい、選評を見ていたら、やはり「ブルーシート」の脚本を読んでみたくなりまして。先日図書館で発見したので、さっそく読んでみました。
いやー、これがまた面白くて。感想は次のエントリーで。

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