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小林清親展@練馬区立美術館

二週間に一回のファミサポデイ。今日はどこにしようかなーと考えて、小林清親展@練馬区立美術館に行ってきました。

うちからだと自転車で行けるんですよね。お天気にも恵まれ、道中とっても気持ちよかったです。というかここのところずーっと雨続きで、お天気の日がホントに久々というか。もう天気がいい日に自転車に乗れるだけで幸せって感じなのですが、展覧会自体も面白くて幸せーな日曜の午前でした。

小林清親という作家は江戸末期から明治にかけて木版画(浮世絵)の作家とのこと。あまり先入観なく見たのがよかったのか。。いやー面白い。後半肉筆画や風刺画なども描いてるようですが、前半の木版画が圧倒的に面白い。


江戸→東京への変貌を、「街の光」で表現してるんですね。その光の描き方というか色使いがグラフィックとして面白いんです。敢えて近い表現を挙げるとすると、江戸川乱歩の小説の表紙みたいな色使いというか。紺色と、白、黄色の使い方とか、あの世界を連想させます。

いろいろな江戸、東京の風景が描かれているのですが、一番面白いのがやはり夜の風景。当時の夜の暗さと、それに対する光の描き方が新鮮で、ああ、当時の夜の暗さや灯りの明るさってこんな感じだったのではないかなあと結構リアルに描かれている気がします。
当時の風俗を伝えるものは、写真だの絵だのいろいろ残ってますが、こういう街の明るさを伝えるものって意外と無い気がするんですよねえ。
だから余計新鮮に見えたんだと思います。

小林清親は長らく評価されていなかった作家のようですが、これはあの独特の色使いというか、俗っぽさがその理由だったのかなあ。現代再評価され、ジョブズもたくさん買っていたとか。それはなんとなく納得。だってグラフィックとしてすんごく面白いですもん。
1階の展示室には後期に描かれたらしい肉筆画も展示されていたのですが、これがねえ。面白くないんですよ(すんません)。本人は、肉筆画が大好きだったみたいなんですが、木版画の圧倒的な面白さに比べると、肉筆画の凡庸さたるや。。

よくあることなのですが、素晴らしい作品というのは必ずしも「本人が一番作りたかった作品」とはマッチしないものなんですよねえ。
などということを、ぼんやり考えながら、1階の喫茶コーナーでお茶して帰ってきました。
定番のシュークリームセットをオーダ。練馬区立美術館の喫茶コーナーのシュークリームセット、美味しいんですよ。コーヒーもいれたて。自宅に戻るまでの時間、しばしゆるりとした時間を過ごしました。

そういえば、練馬区立美術館に隣接する緑地が素敵にリニューアルされてました!

大きな動物のオブジェがたくさん並んでいて、子どもが喜びそう。
次回は娘を連れて来てみようと思います。



練馬区立美術館のある中村橋は、自由ヶ丘ガーデンも、図書館もあるので、練馬区立美術館、図書館、公園という感じで遊んで、自由ヶ丘ガーデンでお買いものして帰るというのがよさそう。
しかも美術館の入館料500円ですよ。安いっ。また遊びに行こうっと!

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