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「蜷川実花:Self-image」@原美術館

さて、イースターのイベントが開催された原美術館では蜷川実花さんの展覧会が開催されていました。
蜷川実花さんについてはこちらのエントリにも書きましたけど、あの極彩色の写真は意外とオーソドックスなんですよ。
というか、あの極彩色をもってオーソドックスな商業写真に仕上げられる、それが蜷川実花さんのすごいところだと思うのです。
だって、あんな極彩色なのに、歌舞伎の坂田藤十郎の襲名披露のポスターも撮れるし
ルミネの広告だって撮れる。これが蜷川実花さんのすごいところだなあと思うのです。
なので全体の印象としては「商業写真だらけ」のオペラシティギャラリーでの展覧会の方がよかったなあと思ったのですが、それでも今回の展示で見てよかったなあと思ったのが
2階に展示してあった、目黒川の桜の写真。これがホントに素晴らしくて。説明を読むと
3時間と時間を決めて撮った写真らしいのですが、何というかシャッターを切る勢いみたいなものがあって、桜の「いましかない」、その儚げというか、瞬間の美をとらえようとするスピード感がたまらない作品でした。
他の展示は別にいいのですが(ごめんなさい!)、この目黒川の桜の写真は絶対見てほしいですね。
そういえば。。
以前青山ブックセンターで蜷川実花さんのトークショウに行ったとき
わたしが「なぜデジカメで撮らないのか」「アナログにこだわる理由は?」
と質問したことがありまして、そのとき蜷川さんは
「デジカメだと、この瞬間しかない!と突っこんで撮りに行けない。あとで直せると思っちゃうから、だからアナログにこだわる」
みたいなことを仰っていて。
あの目黒川の写真を見ていて、あの蜷川さんの回答を思い出しました。
今回の展示で、実は何より蜷川さんらしいのはあの2階の目黒川の写真ではないかなあと思ったぐらい。まさに「「蜷川実花:Self-image」という展覧会タイトルにぴったり。おすすめです。
そして!恒例のカフェダールでのイメージケーキ。今回はこんな感じです

真っ赤なバラのケーキ。バラの部分は、ベリーのソルベで、食べるとひんやり。色味もザ・ニナガワという感じで素晴らしい。展覧会にピッタリのケーキでした。

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