« 2014年ドマーニ・明日展  | トップページ | 自分だけのためのパンケーキ »

川内理香子展@資生堂ギャラリー

さて、今週の日曜はファミサポデイ。
何を見に行こうかと考えて
「そういえばこないだcakesで褒めてる人がいたな」
と思い、最終日滑り込みで
いやー、これ、素晴らしい展覧会でした!
ファミサポの人に延長お願いして行った甲斐がありました。
川内さんの作品はすべて「食」に関するもの。
こちらのインタビューにもありますが
川内さんってちょっと摂食障害気味というか
食に対して独特の感覚を持っているようです。
曰く「食べ物を食べて、自分のものではない異物が身体の中に入っている、っていう感覚に違和感がある」
自分自身は食べることが大好きだし
食べるということが当たり前で上記のように「異物」が入ってきているという感覚はないのですが、川内さんの作品を見ていると
いかに自分がその当たり前の感覚にあぐら(?)をかいているかを
痛感させられるというか。。
ほんとにね。食べるということが不思議な行為に思えてくるし
川内さんが感じるところの「食べ物を食べて異物が自分の身体に入ってくる感じ」を
体験しているような気になってくるのですよ。

ほんと、さっと描いたようなドローイングなんですよ。対象物もいつも自分が接している日常的なもの(主に食べ物)ですが、それが歪んで見えるような。
例えば、上記のパンケーキもバターが載ってる部分が頭だし。
ちょうど前日「自分で作ったパンケーキ最高!」とか思って
instaにアップした写真を見返すと
ホント不思議な気持ちになるんですよ。
わたしのあの食欲とはなんだったのかと。
食事を採るという当たり前の行為がまたちょっと気持ち悪いものにも思えてくる。
当たり前の肉体感覚が揺さぶられるようなそんな作品だと思いました。

これなんかも肉体感覚をゆさぶられるような作品。
「生える」
子どもの頃、指をけがして、まあしばらくすると傷が治って皮膚なんかも
再生してくるわけなんですが、指ってどこまで切ったら再生して
どこまで切ったら再生できないんだろう?と考えたこととか
トカゲのしっぽもどこまで切ったら再生できないんだろうとか。
その再生する気持ち悪さとか、生えてるってどこから生えてて
どこから生えてないになるだんろうとか。
そんな感覚をふっと思い出すというか。
ここは、ギャラリーの一番奥。食べ物の連作が横並びに展示されているコーナ。
ここも面白かったですね。
この横並びの展示は、腸をイメージしていて、空腹→食べる→空腹→食べる
の連続を表したもの。
まあ、生えるシリーズもそうなんですが、食べ物がセクシャルなイメージを帯びていて
アスパラなんかもそうだったし。。
あと生姜も結構「生えてる」感じがしてて、
「気持ち悪いなあ…」
とか。
焼き鳥も
「肉片が串に刺されているわあ・・・」
「ちっとも美味しそうじゃない・・・」
とか。
あと面白かったのが、資生堂パーラーのお菓子やお料理も
ドローイングに描かれていること。
これ単体で見るとそうでもないんですが、一連の連作の中で見ると
これまた美味しそうじゃないんですよw
展覧会が終わって資生堂パーラーのお店で同じクッキーを見ると
また全然違う見え方に見えてしまうという。。
資生堂は資生堂パーラー等も全国規模で展開していますし
グランメゾンロオジエも擁していて、化粧品だけでなく食に関しても
結構大きな企業です。その御膝元でこういう展示を開催するというが
何とも面白い!

あと、個人的に結構気に入ったんがこのプレッツェルのドローイング。
たぶん展示作品の中で最大ぐらいの大きさなのですが、不思議にスケール感を
感じさせない。
食べ物と人間のパーツが混在する川内さんらしさがよーく出ている作品だと思います。
この手の作品っていわゆる「アールブリュー」の部類に入るのかなあ。
でも川内さん自身は「あっち」の人ではないんですよね。
(他の人より食べるのは苦手かもしれないけど、一応食べられるみたいだし)
しかも美人!だし。
そういう人がこういう作品を描いていること自体もすごく面白くて
ほくほくした気持ちでギャラリーを後にしました。

|

« 2014年ドマーニ・明日展  | トップページ | 自分だけのためのパンケーキ »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 川内理香子展@資生堂ギャラリー:

« 2014年ドマーニ・明日展  | トップページ | 自分だけのためのパンケーキ »