「奈良原一高 王国」@国立近代美術館
二週間に一度のファミサポデイを利用して国立近代美術館に行ってきました。
お目当ては高松次郎展だったのですが、意外とボリュームが少なくちょっと残念。。
大好きな影シリーズとかもっとたくさん見たかったのですが。
代わりと言ってはなんですが、常設展+αが素晴らしくて
大満足!
αが何かというと「奈良原一高 王国」展。
実は全然知らない写真家でポスター見ても全然ピンと来なくてどうなんだろうなあと覗いてみたら素晴らしくて。。
今回の展覧会はニコンが奈良原作品を寄贈したことを記念した(?)展覧会だったようなのですが
いやー驚いた。
王国と題された今回の展覧会は
和歌山の女性刑務所
と
北海道のある修道院
の生活を映したもの。
確か発表されたのは1971年。私が生まれたころ。。
両方とも社会から隔絶された世界に生きる人をとらえた作品ですが
後者(修道院)の写真がねえ。
自分としては結構ショッキングで。
いや、映像としてショッキングというのではなく
映ってるのはほんとに日常生活なんですよ。
でも、写真に映っている修道士たちの心の中心にあるものが
自分のそれとはあまりに違う。。
北海道だからたぶん冬はかなり寒いと思うし
日々の生活、信仰に関する活動なんかも
結構ハードなのではないかと思うのです。
うまく言葉で説明できないのですが
英語でいうと
「discipline」
という感じとか。。
映画でいうと
イングマール・ベルイマンの作品に通じるような
寒く厳しく静謐なモノクロームの情景が
わたしの心にずしんと来ました。
いやー、びっくり。
常設展(MOMATコレクション)も前回の展示からまた展示替えがされていて
こちらも大変よかったです。
ブリューゲル風の加山又造とかね。
季節に合った作品を展示しているのも近代美術館のよいところ。
最近の近代美術館、行くたびにホント面白くて
はずれがないです。
次回は春ごろに大阪万博をテーマにした展覧会が開催されるようなので
その頃また訪問したいと思います。
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