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「内藤礼 信の感情」展@庭園美術館

少し前のことですが

リニューアルした庭園美術館のオープニング企画展
に行ってきました。

会期最終日滑り込み。
いやー、ホント素晴らしい展覧会でした。
行こうと思ったキッカケが多摩美の小川先生のこの記事

内藤礼の作品展としてはたぶん過去に行われたもののほうがよかったと思いますが
リニューアルされた庭園美術館をじっくり鑑賞する、という意味ではこの企画展、本当に素晴らしいと思います。
庭園美術館内の随所に設置された小さな人形。これがまた、庭園美術館を不思議な空間に演出しているというか。庭園美術館は、そもそもが美術館として建築されたものではなく
以前は皇族(朝香宮家)のひとびとが住んでいたお屋敷なんですよね。
館内はそれ自体が美術作品のような美しい空間ですが
「○○の間」等と名前が付けられ、その部屋の用途などを読むと
ふと
何年も前、この館実際に住んでいた人々の暮らしへの
イメージが膨らみます。
現在と過去、そして私たちが想像するパラレルワールドとしての過去
この三つが重なる。

そういう不思議な体験をさせてくれる媒体がこの人形です。
自分自身の目で見て感じるのもよいのですが
ふと自分自身の感覚から抜け出して、人形の目線で館を眺めてみる
人形のそばにはしばしば鏡が置いてあって、それがまたいい雰囲気を醸し出しているのです。
鏡の向こうの世界(パラレルワールド)からやってきたのかもしれないし
鏡の向こうの世界に帰っていくのかもしれない。
内藤さんの作った人形もかわいらしくて、眺めているだけで
ほっこりとした気持ちになれます。
本館の見学が終わったあとは、新館へ。
新館は杉本博司氏がデザインにかかわったとか
回廊のガラスが本当にきれいでした。
新館に展示されていた内藤さんのドローイング作品がまた素晴らしくて。
以前資生堂ギャラリーで見た作品と。このシリーズの他の作品が展示されていました。
一見するとクリーム色一色で塗られたドローイングなのですが
実は微妙なグラデーションで七色に塗られているという。
じーっと眺めていると、もわもわと色がわきたつように見えてきて
本当に美しい。。
いや、あまりに微妙な色なので、

本当に自分がこの色を見ているのか
とか
他の人にもこの色って見えているのか
思ってしまうほどなのです。
実際、展覧会に来ていたおじいさんは
「これ何が描いてあるんですか」
とか質問してたしw

館内の木製の椅子(これも内藤さんデザイン)に座って
じーーーーっと見ていると、自分の頭の中(あるいは心の中)に
わきたつものを見ているような不思議な感覚に襲われます。
本館の展示と対をなす素晴らしい展示でした。
新館の展示を見終わった後は新館のカフェへ。
ここのカフェが本当に気持ちよかったー。

早い時間だったせいかお客さんもまばらで
日差しがいっぱい差し込む中でゆっくりとパンフを見て
お茶を飲んで。本当に至福の時間でした。

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