« 歌川国芳-奇と笑いの木版画@府中市美術館 | トップページ | 国宝燕子花図屏風@根津美術館 »

サガン「悲しみよ こんにちは」、フランソワ・オゾン「スイミング・プール」

来週末の読書会の課題図書「悲しみよ こんにちは」読了。

ふ~ん、なるほどね。こういう話だったんだ。少女小説の聖典といわれるのはなんとなくわかる。

少女特有の大人を嫉む感じとか、妙な大人っぽさとか、知りたてのエロスとか。
たぶん十代のときに読んでいたら、グっと来たかもしれないけど、大人になってから読んでもあんまり面白くない小説かもしれない。
大人になってから読むとしても、十代のときに読んだ、そのときに読んだ自分を振り返るために、とかならいいのかも。

この小説そのものより、この小説を読んでいて気づいたことがいくつか。

ユーミンの「セシルの週末」って曲がありますが、セシルっていうのは、この「悲しみよこんにちは」からインスパイヤされたんですね。
セシルの週末のセシルは、恋人との愛によって、複雑な家庭環境からまっとうな「愛の世界」へ旅立つ・・・
「悲しみよ~」のセシルとはちょっと違うけど、少女特有の背伸びした感じが「セシル」という代名詞でうまく表現された曲なんだなあと思いました。

それと、もう一つ思い出した作品が、フランソワ・オゾンの「スイミング・プール」。
フランス、夏のバカンス、別荘で・・・
女性特有の嫉妬的なものとか、怖さとか。

似てますよね?

「悲しみよこんにちは」が少女(セシル)側の内面に注目したのに対し、「スイミング・プール」は、老いた女性側(シャーロット・ランプリングが素晴らしい!)から見たセシルみたいなものが、残酷なまでに描かれていて
サスペンスとしてもすごく面白い作品になってる。
両作品は表裏一体のような関係になってると思いました。
オゾンはもちろん、「悲しみよこんにちは」を知っていてこういう作品を作ったのでしょうけど、改めて「悲しみよこんにちは」を読んでみて、やっぱりこの映画、面白いなと思いました。
両作品を鑑賞することで4倍以上面白いです。
おすすめ!

「悲しみよ こんにちは」は映画にもなっています。主演は、ジーン・セバーグです。


|

« 歌川国芳-奇と笑いの木版画@府中市美術館 | トップページ | 国宝燕子花図屏風@根津美術館 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: サガン「悲しみよ こんにちは」、フランソワ・オゾン「スイミング・プール」:

« 歌川国芳-奇と笑いの木版画@府中市美術館 | トップページ | 国宝燕子花図屏風@根津美術館 »