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「世界報道写真展2010」、「古屋誠一 メモワール. 」@東京都写真美術館

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今日は恵比寿の写真美術館で2つの写真展を見てきました。
世界報道写真展2010」、「古屋誠一 メモワール.

両方ともよかったんですが、なにせ内容が重くって。

前者は戦争・内紛を扱ったものが多く、後者は、自殺で死んだ妻の生前をトレースする作品展。
特に後者のポートレートの、ひんやりとした感じがなんともいえない。。
初期の数枚、奥さんの表情は普通なんだけど、そのうち、明らかに精神を病んでる表情のものが殆どになる。当然笑顔もない。肌の色も生気がない。子どもと一緒のポートレートですらそんな感じで、撮影当時もかなり古屋さん、辛かったと思うけど、奥様が亡くなった後で、これらの写真に対峙するのも相当辛かったと思います。

「妻は死んだ」

その事実に向き合うしかない。

そのこと自体がありのままに露呈される、その痛々しさよ。。

見終わったあと、なぜだか「女性のヌード(それも思い切りエロいもの)」が見たくなって
ナディッフでむさぼるようにアラーキーの写真集を見てしまいました。

伊丹十三さんの映画「お葬式」で、お葬式の後、山崎努がセックスするシーンとか
岡崎京子のマンガ「リバーズエッジ」で、死体掘りの後で、ハルナがBFとセックスするシーンとか
それに近い感じだと思う。

欲情、っていうのとは違う。生の確認みたいなものだと思います。

ちなみ展示されていた作品で一番良かったのは、ウィーン、1983。
とても美しい写真です。

そこはかとなく、ミレーの「オフィーリア」を彷彿とさせる。
それも「死」のイメージにつながっていて、印象的でした。


ナディッフ寄ったあとも元気は回復せず、恵比寿のHATEAでぐったり。
Img_0791

久々にここまで消耗するアートに出会いました。ふー。


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