NHKドラマ「火の魚」
友人から勧められたNHKドラマ「火の魚」をネットで鑑賞。
文化庁芸術祭対象受賞作だけあって、いやー面白かった!
脚本:渡辺あや(メゾンドヒミコ、ジョゼと虎と魚たち)の力のみならず、緻密で繊細な演出が光っていて、こういうドラマが作れるのって、やっぱNHKだなあと思いました。
一応、室生犀星の「火の魚」が原作のようなのですが、それを現代版にずいぶんアレンジしているようです。
以下ネタバレを含みますので、ネタバレ嫌いな人は読まないでね。
室生犀星役の原田芳雄の「傍若無人さ」、編集者役の尾野真千子の「堅い感じ」、
中盤の室生犀星の「とまどい感」がブリッジになって、後半の編集者の独白→感動に至る演出がセリフ回しの良さも手伝って、すごく良くて。
渡辺あやさんオリジナルの内容がどこまで入っているかは不明なのですが、彼女の伝えたかったメッセージ
「孤独を共有するという救われ方もある」
にかなりかなり感動してしまいました。
個人的にも「孤独であること」について色々考えていたときだったので、心の奥にズンときて
ちょっとニュアンスが違うかもしれないけど、私の好きな西行法師の歌にも通じるものがあると思いました
さびしさに堪(た)へたる人のまたもあれな庵ならべむ冬の山里
うん。私もこういう孤独を知っている人となら、仲間になれる気がする。
ドラマは、このサイトにアップされているようです。
探してみてください。
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