「秘密」の装丁
本も好きですが、本の装丁も大好きです。
CDで「ジャケ買い」というのがありますが、本もやっぱり手にとってもらってナンボですからね。
作者の人も「中身で勝負!」なんて思わないで、自分の本を一人でも多くの人に手にとってもらえるよう、知恵を絞ってほしいな~と思います。読者は装丁も含めて本を楽しんでいますからね
私が今までみた装丁で、印象的だったのは、東野圭吾の「秘密」の装丁。
カバーの内側に施された絵が小説の「ある秘密」を示唆するようになっています。
本を読んだ人は思わずニヤリとするはず。
あと、先日このブログでも紹介した八谷和彦さんのopen skyのカタログ。カタログの裏表紙が「メーヴェ」のペーパクラフトの型紙になっています。これをケント紙にコピーして、webサイトに載っている作り方の説明に沿って作れば、メーヴェ完成。八谷さんならではの工夫に満ちたカタログです。
それと、マンガでいうと「サプリ」の装丁は、表紙がトレペなんですけど、内側の絵と重なって超絶キレイな絵になってます。ホントうっとりします。おかざき真里さん、元デザイナなんですよね。さすがです。
あと、デザイン全般で好きなのは、鈴木成一デザイン室と、新潮社装丁室。鈴木成一デザイン室は、白夜行(東野圭吾)、幻夜(東野圭吾)、半島を出よ(村上龍)でおなじみ。
あ、この装丁いいな!と思って手に取るとたいてい鈴木成一デザイン室なんですよ。
それに、本を読んだ後も「この表紙、本の中身をよく表しているな~」って思える。
実にいいデザインだと思います。
鈴木成一氏は「本の装丁には絶対、正解がある」って言ってるんですよね。
で、その仕事ぶりをみると、確かに
なるほど、これしかない!
って表紙なんですよ。
ここまでしっかりした仕事をデザイナにしてもらえたら、作者冥利に尽きるでしょうね。
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 運慶展@東京国立博物館へ行って来ました(2017.12.11)
- 娘の贋作(2017.10.25)
- 芸術写真の世界展@日本橋三越(2017.10.24)
- 芸術の秋。贋作の贋作を作りました(2017.10.09)
- 杉戸洋 とんぼとのりしろ展@東京都美術館(2017.10.04)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
へ~!!!装丁って、そんなにいろいろな工夫がされているんですね!!素敵!
今度は、そういう視点でも見てみたいです♪
投稿: kakko | 2009/10/13 12:47
kakkoさん
コメントありがとうございます。装丁の世界もなかなか奥が深い!別の記事で取り上げた「結果を出す人はノートに何を書いているのか」の装丁も表紙をはがすと、内側がグラフ用紙になっていて面白いです。
→表紙のオレンジの鉛筆群を折れ線グラフに見立てています。
気づく人は少ないかもしれないけど、装丁者のこだわりを感じます。
投稿: 恵 | 2009/10/13 21:15