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ネオテニージャパン@上野の森美術館

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先週の土曜、ネオテニージャパン@上野の森美術館へ行ってきました。
この展覧会は、日本屈指の現代美術コレクタ、精神科医・高橋龍太郎氏のコレクションから、「ネオテニー(幼形成熟)」をキーワードとした作品を集めたものなんですが、このネオテニーという言葉が、日本のいまの現代美術をいかによく表わした言葉であることを実感しました。

ここでいうネオテニーを分かりやすくいうと、日本が誇る文化
「カワイイ」
でしょうか?

幼いのに、成熟している、マンガ、アニメ、オタク、サブカルチャー的、でも緻密。

いまの日本の現代美術「ベスト版」ともいうべき展示内容で、必見だと思います。
あの有名作品もこの有名作品もすべて高橋氏のコレクションだったんだと驚くことしきり。
わずか10年でこれだけの作品を買い集めた高橋氏の財力、センスは脱帽です。

カタログをチラとみたのですが、高橋氏自身も「そのアーティストの代表作」的なものを選んで買っているというのが、さすがだなと思いました。
→こういうフラットな感覚で選べるセンスって素晴らしいと思います。

名和晃平ならば、動物の剥製をビーズで囲った作品。
小谷元彦ならば、手が血まみれになった少女の写真、狼の剥製、毛皮でできた女性用のドレス(ネオテニーの表紙になっている作品)。痛覚を刺激するようなセンスがよーく表現された作品が選ばれています。
鴻池朋子ならば、狼、アニメーションの作品。
村上隆ならDOBくん。TAMIYAの模型を組み合わせたシリーズ。
奈良美智なら、包帯の子どもが水の中にいる絵(初期の作品。わたしもこの頃の作品が大好きです)。
伊藤存ならば、大きめの狼のステッチの作品。
(高橋氏は、横浜トリエンナーレ2001で目をつけたそうです。私も注目していた作家です。あまり作品が見られない作家なので見られてラッキーでした)
会田誠ならば紐育空爆図。
・・・と、ここまで書いて気づいた、狼モチーフのなんと多いことよ!
狼のモチーフは、童話の世界でも重要なモチーフですからね。意味深い気がします。

個人的に一番気に入ったのは、会田誠の大山椒魚と戯れる少女の裸像。
会田誠は、モチーフは往々にして「バカ」なんですが、絵は本当に本当に美しいです。特に美少女を描かせたら右に出る者はいないのでしょうか?
今回展示されている作品も、以前カタログでは見たことがあったのですが、現物は想像以上に大きな作品で、その美しさに感動してしまいました。
いやー、本音を言えば「会田誠に感動してしまう自分」が悔しいんですが・笑、でも圧倒的に美しい!見ておいてよかったです。
高橋氏も「あの作品は本当に美しいので買いました」と書いていましたが、納得です。

そして、できやよい、加藤泉、さわひらきの作品ともあわせて、浮かび上がってくるのは人間の精神的「病理」。
やっぱり精神科のお医者さんだなあと思いました。

そのあたりに文脈が浮かび上がってくるこの展覧会、普通の展覧会とはやはりちと違う!なかなか見ごたえがありますよ。会期は15日までですので、興味がある方は早めにお出かけ下さい!

アラーキーも見たよ!!
【ニコニコ動画】アラーキー、ネオテニーで脳に汗かいた

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