« 2008年7月 | トップページ | 2008年9月 »

2008年8月

最近のお気に入り

ニコ動やyoutubeでbuck-tick三昧の毎日です。
最近のお気に入りのPVはコレ。
やっぱりロックは破廉恥じゃないと!
●君のヴァニラ

タバコに火をつけて始まるオープニング、荒々しいドラム、マネキン人形に絡む櫻井敦司。澁澤龍彦の世界か?
眼鏡はできれば銀ブチでいって欲しいところだけど・笑、すんごくエロい傑作PVだと思います。

歌詞も好きなんですよね。エロくて。
特に
「あんたが大好き」
ってとこ。
「あんた」って相手のことを言ってるふりして、実は、相手のことじゃなくて、性器そのもの、もしくはセックスそのものを言ってる。そのレトリックが面白いと思いました。
相手のことを好きでもないのに、セックスしてる。
でもその瞬間だけ、生を感じることができる、だからセックスをやめられない、そんな感じが上手く表現されている詞だと思います。

SIX/NINEの頃は、櫻井敦司自身もしんどい時期だったようで、詞にもその切羽詰った感じが現れています。
そのギリギリ自分の精神に向き合った結果が作品に昇華されてる。
今でも頻繁に聞くアルバムなんですが、まったく古くない。傑作アルバムだと思います。
PVも、どの曲もすべてかっこいいんですよ。
曲に自信があるからここまでPVもいいものを作れたんでしょうね。

前にも書きましたが、ソロワークのこの曲もすばらしいと思います。
渾身のステージ!
●胎児@愛の惑星 NHKホール

|

対決-巨匠たちの日本美術@東京国立博物館

080803_1051365fa981956587b1d3201a717bde69f2_2

行ってきました、対決-巨匠たちの日本美術@東京国立博物館。いやー、暑かった!
混んでた!でも行った甲斐あって、巨匠たちの代表作が一挙に並べられ、なかなか壮観でした。
全体的に見所沢山の展覧会でしたが、わたしの今回のお目当ては等伯。
「松林図屏風」が見られなかったのは残念でしたが、萩芒図屏風、四季柳図屏風が見られました。
やっぱりよかったなあ。
他の作家とは違う。
ディティールがすべて作品全体を包む空気感になって、屏風の枠を飛び出してくる。
屏風のまえに立つとふわーっと風がふいてくる。
そういう不思議な臨場感を持つ絵なんです。

ホント、等伯ほど、生で見ないとよさが分からない画家はいないと思います。

人気のある絵画なのでミュージアムショップでも図録やポストカードや屏風のレプリカなんかを売ってるんですが、現物との落差がありすぎて買う気になれないほどなんです。

で、ふと考えた。
図録の印象と大差ない作品と、やっぱり生じゃないと面白くない作品との差っていうのはナンなんだろ?と。
一番分かりやすいのは大きさ。
あとは、(あの二次元の空間の中で)作家が強く「デザイン(というか構成か)」というものを強く意識するか否かというのは大きく影響しているように思います。
→「構成」を意識している作品の方が、意外と図録の印象と大差がないように思います。

で、今回の作品全般を見渡してみて、大きさや発色のよさでインパクトを与えていることを差し引けば、実は図録で見るのとあまり大きな差がない作品がおおかったんじゃないかなと思いました。
Yattkosyaraku1

例えば、今回の展示作品の中には歌麿や写楽の浮世絵も展示されていたのですが、やっぱり生ならではの
「刷りのテクスチャの面白さ」はあるんだけど、現物は意外とちっちゃいし、図録と大して変わらないなという印象を持ちました。
浮世絵なんかは、明らかに、あの限られたフレームの中での「デザイン(構成)」をどうにかしてナンボの世界だし、そもそも印刷されることを目的としたものなので、図録とあまり差がなくて当たり前なのかもしれません。

あと、もう少し分かりやすい例でいうと、雪舟の「慧可断臂図」。
あれもずいぶん劇的な場面を描いた作品なんですが、なんといってもあの絵の肝は、あの物語をあらわすための「構成」。あの構成でインパクトを与えている。線もぶっといし、ディティールで空気感を出すとかそういう繊細な作品ではないせいか、図録でみた感じと意外と変わらないなあと思いました。

感覚としては、ホント繰り返しになりますが「デザイン」している作品なんだと思います。
例えば、現代でいうとアニメのキャラクターのデザインをする、雑誌や広告のデザインをする感覚に近い。
やっぱり日本人は、ちっちゃくしてグッズにしてもOKなデザインが得意なんだなあと、ミュージアムショップで売ってた応挙の犬の絵をモチーフにしたタオルハンカチを見ながら思いました・笑

なんてったって「スーパーフラット」がお家芸の日本だから・・・といえばそれまでですが・笑

そういう意味でやっぱり等伯の感覚って、当時としてもかなり異色だったんだと思います。

西洋画のようなあからさまな遠近法を使っているわけではないんです。
要は、濃淡と、形状。
奥行きの極めて薄い、いやむしろ限りなくフラットに近い「控えめな遠近法」が、逆にリアルな奥行き感というか空気感になってる。

スーパーフラットなのに奥行きがある。空気感がある。リアル。

等伯は、他の作家にはない「引き」の目線というか、観客としての目線に長けていた作家なんだと思います。それを、空気感のディティールに落とし込めるテクをもった作家というのが私の評価です。

やっぱ凄いや。

ってなことを考えながら、帰りしな法隆寺宝物館1階 ホテルオークラ ガーデンテラスでケーキセットを食してきました。

ん~、美食同源

080803_1208080803_1221

|

« 2008年7月 | トップページ | 2008年9月 »