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ブログ以前~ナンシー関のインパクト

やっとこさ仕事が落ち着いてきたので、今日はナンシー関の大ハンコ展@渋谷パルコへ。
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生消しゴム版画の数々、しかと見てまいりました。
ありきたりな言葉かもしれないけど、上手いです。ナンシーのハンコ。
本に載ってるサイズよりもうんと小さい。けど上手い。

現物を見て一番ウケたのが「平井堅」。
なんというか、彫り物として凄くインパクトがあるんですよ。本人の顔の彫りが深いせいか、「彫り」として凄くいい。
ぜひ現物をみていただきたい。

一番感動したは「鉄腕アトム」。
ずいぶん前にラフォーレミュージアムでやった「私のアトム展」に出品したものなんですが、なんと消しゴム付き鉛筆の消しゴム部分にアトムを彫ってます。チッコイけど、凄くよく彫れてます。これもぜひ現物をみていただきたい。

関係ないですが、ナンシー関って鏡餅に似てると思うんですよ。で、その鏡餅みたいな人がこういう、皺っぽいものをせっせせっせチマチマ彫ってること自体、想像するだけで可笑しいです。

あとね。これは前から思っていたことなんですが、ナンシー関さん、版画の彫りにその人に対する関心(感心)とか愛情が正直に出る人だと思いました。
1.ナンシー本人が個人的に大好きな人→例 桂歌丸 キレイに彫れてる。が、見てる側は案外面白くない(ゴメン)
2.ナンシー本人は好きではないけど、関心がある人→例 橋田寿賀子 彫り1つ1つに悪意を感じるがそれが面白い
3.ナンシーがネタとして取り上げるために彫ったのであって、人格的にバカにしている軽蔑してる人→例 氷川きよし こんなバカに手間隙かけるのももったいないわい、という気持ちが伝わる彫りの少なさ。見てる側はちょっと気の毒な気持ちになる

今回、案外好き、というか関心があったんだなと思ったのは「キャシー中島」。会場外のパネルに貼られてます。
なんかね、上記1と2がいいあんばいなんですよ・笑
これは意外な発見でした。

展覧会の会場には、ハンコ本体のみならず、当時の傑作コラムもパネルで展示されていたんですが、読み直してみると・・・やっぱり凄い。ナイフのような切れ味の文章を書く人です。容赦ない。
ここまで容赦なくかけてこそ、「本当の批評」だと思います。
ナンシー関亡きあと6年経過しますが、まだナンシーレベルの批評をできる人がいないこと自体、凄く危機的な状況にあるとも思いました。

と、同時に、インターネットこそあったものの、ブログ以前、あのナンシー関のインパクトはナンだったのかと考えると、やっぱり「紙媒体に印刷されたあのハンコ画と、文章」というものが大きかったんだったと思います。
ナンシー関がブログ以降に登場したとしても、彼女の文章力、ハンコ画のウマさをすれば、当然世にでてきた人であったと思いますが、あそこまでのインパクトをもって登場できたかというと疑問ですね。
雑誌等に使われているあのザラっとした紙に、そのテクスチャが伝わる白黒ハンコ画。縦書きの文章。
雑誌をパラっと見てもナンシー関のページは凄く目を引いていたように思いますもん。
ちなみに、ナンシー関のホームページに、彼女のハンコ画が掲載されていますので見てみてください。雑誌や本で見る感じとはだいぶ違うのが分かると思います。

インターネット全盛期、ブログ全盛期にあって、実は、私はプレゼンテーションにおいて「紙」に勝る媒体はないと思っています。インターネットだと味が薄くなるんですよ。ひとめで見たときの情報量(ブラウジング能力)、見ためのインパクトなどなど、やはり紙に勝るものはないと。
逆に言うと、インターネット、ブラウザでなければ表現できない強烈な表現というものを私はコレ以外に見たことがありません。

インターネットって、横に広がっていくのは得意なんだけど、深くて強いインパクトを与えるのには向かない媒体のような気がします。

あ、関係ないけど侍魂の健さん、結婚していたんですね!
おめでとー!!

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